ギター1本と、世界と、川の音。
30歳のとき、マスターは会社を辞めました。荷物はギター1本だけ。目的地も決めずに、世界のあちこちの路上や小さな酒場で弾き語りをしながら、旅を続けていたそうです。
旅の終わりに立ち寄ったのが、柿ノ木川町。川のせせらぎが、旅の途中でずっと聴いていた音に、どこか似ていました。「ここで、音を鳴らす場所をつくろう」——それがKawaoto Studioのはじまりです。
「旅先で、何度も音楽に救われてきたから。今度は誰かが、一曲を奏でられる場所をつくりたかったんです。」
今のマスターは、自分では演奏しません。カウンターの向こうで、静かに音を聴く人です。